なんとまだ書くことがあった。文化的差異による衝撃。
ロキノン合衆国アジカン州からジャニーズ帝国ジャニーズWEST領への移民したてのショックの話です。
⑤キャッチーな曲、意味のない歌詞
これ、怒る人いるかもしれないな。
ジャニーズの楽曲はたまーに本人たちの作詞作曲があるが、大半はプロフェッショナルによるマーケティング戦略に基づいた曲が占める。それ故に大半の曲がいい。キャッチー。メロディーが覚えやすい。
マイナーなインディーズ上がりのバンドのファンにはお分かりだろうが、バンドって大体ボーカルとかギターとか、ボーカルとギターとか限られた人が何十曲も何百曲も書いているので、クソ曲もあるし、手癖で書いちゃったんだろうな、というような似通った曲もあるし、本人にしか歌えないような難解なメロディーの曲がけっこうある。アルバム一枚聞いて、シングル以外にはいい曲が一曲しかないとかざらにある。
それが、ジャニーズには稀だ。プロが集まってコンペやって曲選んでますから。当然っちゃ当然だ。
曲のクオリティーという点では残念かな、平均すればジャニーズの方がいいことが多い。
ただ歌詞となるとこれが途端に変わってくる。
私の書くことは全て私の私見に過ぎないが、文学少女が人妻になった私はかなり歌詞にうるさい。
バンドもメロディーと歌詞を等分くらいに重視して愛していたが、ジャニーズ帝国に来てみて歌の歌詞の唖然とする意味のなさに度胆を抜かれる羽目になった。
いや、もちろんいい歌詞はありますし、グループによって多少の差はあります。
NEWSの最近の曲とかいい歌詞が多い。まぁ歌詞もプロがちゃんと本気出して書いてるからね。「生きろ」とか「U R not alone」とか声も出せないくらいにいいのだが、ギョッとするような歌詞も多い。
いや、ぎょっとする歌詞はいい。あれはトンチキという様式美なので。
問題はトンチキですらない、なんの引っ掛かりもない歌詞たちで、具体例をあげると障りがあるので避けておくが、キスマイのアルバムのローラースケート用の曲とか是非歌詞カード読んでみてほしい。あと好きな人には悪いけどジャニストだとcan't stopとか。世界観が謎すぎて冷や汗が出る。あの歌詞をキメ顔で踊りながら歌えるなんてアイドルたちは狂っている。私なら照れ笑いしてしまう。
⑥トンチキ
この文化、理解するまでは本当に奇習でしかなかった。何これ？みんななんでこれにキャーキャー言ってるの？なんでアイドルどもはこれでカッコつけられるの？正気なの？
結果、トンチキは狙ってやっています。
ということがわかった。
トンチキにも2種類あり、皇帝の宇宙的なセンスが爆発した大真面目なトンチキと、インパクトを残そう、とにかく盛り上がって楽しもう、と狙って作られたトンチキ。
前者については、もう、これは天才のセンスだから何も言うまい。
後者は、これ楽しいんですよ、癖になる。
NEWSのチュムチュムとか凄かった。何しろAメロは何語ともつかないカタカナ、Bメロでようやく日本語になるも「ガンジスのほとりで君をみた」。日本人なのに。いきなりのガンジス。特殊すぎる。そしてサビはチュムチュムインディア〜の繰り返し。
たぶんアンチは「ふざけてるのか？」と思うでしょう？ふざけてます。大真面目に真剣に全力でふざけている。大人が頭を使って会議を繰り返して全身全霊でつくってます。
ジャニーズWESTとNEWSとSexyZoneがトンチキ曲の多いグループだと思うのだけれど、よかったら聴いてみてください。
オススメは浪速看板息子とチュムチュム。ジャニストの大阪系の曲は理屈抜きで楽しく郷土愛を盾に全力で盛り上がらせようとしてくるので打ちのめされますよ。
