正直なところ、大変正直なところ、結婚式をしたくないという人の気持ちがどうもよくわからない。
失礼になるのでしつこくは聞かないが、しかし「なんで?」とどうしても思ってしまう。
断っておきたいのは、やりたくない人の気持ち全てがわからないわけではなく、一部のやりたくない人の気持ちがわからないのだ。
例えば家族、親族との間に軋轢がある人。親が毒親だとかね。やりたくないでしょう。わかります。
次に金銭的に余裕がない人。やってる場合じゃない。これもわかります。
あるいは見た目に病的にコンプレックスがある人。これもわかる。結婚式の新郎新婦なんて注目集めるから見ないでくれと言ってもむり。わかります。
心の問題でとにかくその手の儀式をやりたくない、これもわかります。
しかし上記に当てはまらないのになぜか頑なに「結婚式をやりたくない」と言って親御さんと揉める人というのが一定数いるのだ。
なんで?
その人は別に親と仲が悪くなく、お洒落もしていてスカートもはくし、友人として接する限り(親友ではないけれど)特に特記するような何かがあるようには見えないのに、なぜか絶対に結婚式をやりたくないのだ。
やっておけばいいじゃん?
と私が思ってしまうのは、結婚式って今ではいろんな形があるのだ。
新郎新婦の2人だけで海外でやったっていいし、お互いの親兄弟までしか呼ばない式というのも多い。
安くあげようも思えば色々あるし、こだわりがないならそれこそ20万円からみたいなやつにすればいい。
そんなにどうしても絶対に何が何でもやりたくない!というほど大したことではない気がしてしまう。
私の時は、私は海外ウェディングがやりたくてお互いの親兄弟までを招待してハワイでやったのだが、楽しかった。
家族旅行という意味でも楽しかったし、式も身内だけだから旦那が間違えて私が「違う違う!手がこっちで…あー!もういいよ!これでやっとこう!」とか言ってるのがゲストに丸聞こえで笑いが起こる、みたいなアットホームさだし、披露宴なんだが食事会なんだか、も「さっき海亀来たよ!」「かわいい!」みたいな話しかしなくて手紙も読まなかった。終始ヘラヘラしていて楽しかった。
まぁこれは私と夫が家族仲がいいから思うのかな。
よくわからない。
しかしこれも住んでいるところによってはこんなのんきで勝手な式はできないのかもしれないな。
親戚一同呼んで、親戚の踊り自慢が踊るとか、そういうコーナーがマストだったりするのかもしれない。それならたしかにやりたくないが、あとで家族で波風立てるくらいなら私ならその日1日心を無にしてやってしまうような。